台風19号での被害は相当広範囲で起こりました。
特に堤防の決壊や溢水(いっすい)による浸水や冠水により田畑や住宅まで
水に使ってしまう状態になった地域が沢山ありました。
長野県を流れる千曲川では、水が堤防を越えてあふれ出し氾濫が発生したといったニュースや多摩川の冠水映像を見た国民の方は大半だと思います。
住宅被害にあった方たちは片付け時の消毒にどのような対処をすればいいのでしょうか?
- 浸水住宅は、細菌やカビが繁殖しやすく感染症にかかる恐れ
- 予防には“清掃”と“乾燥”が重要。厚労省が注意喚起
- 清掃する際は、丈夫な手袋、マスク、ゴーグル等の着用を
厚生労働省は、ホームページで住宅が浸水した場合、細菌やカビが繁殖しやすく、感染症にかかる恐れがあるため、清掃することを呼び掛けています。
参照:厚労省HP
【#台風19号】堤防が決壊し氾濫した千曲川と(下)と広範囲に冠水した市街地(13日午後2時10分、長野市)=小高顕撮影 https://t.co/JAAjO4yMNv pic.twitter.com/2fKWvrgLii
— 日経 写真映像部 (@nikkeiphoto) October 13, 2019
千曲川流域
— 三度の飯よりアイスが好き (@xsJnrzQX1uvYHMi) October 12, 2019
かなり広範囲にかけて浸水、冠水。
一階部分かなり浸かってそうですね。
明るくなってきたけどこれは〜😵😵 pic.twitter.com/DEisymsT5p
次亜塩素酸ナトリウムは低濃度で高い殺菌力と広い殺菌スペクトルを示す消毒剤
水は様々な汚れや細菌を運び込みます。住宅の食器や家財道具の洗ために普通の
洗剤を使ったのでは菌が死滅しません。そのようなときに活躍するのが次亜塩素酸ナトリウムです。
一般細菌、真菌及びB型肝炎ウイルスを含む ウイルスに対して殺菌・不活化作用を示します。ノロウイルスなどの感染は気を付けなければなりません。
ごく低濃度においても細菌に対して速効的な殺菌力を発揮し、またHIV、HBVなどウイルスに対する効力の面でも最も信頼のおける消毒薬である。1,000 ppm(0.1%)以上の高濃度であれば結核菌を殺菌することもできる。ただし有機物による不活性化がきわめて大きいため、血液などを消毒する場合には5,000~10,000ppm(0.5~1%)の濃度で使用することが必要である。
比較的短時間で成分が揮発し残留性がほとんどないという点で安全であるので、食品衛生や哺乳びんの消毒などに低濃度で繁用されているが、金属に対する腐食性が高いため医療器具への適用はプラスチック製品などに限られる。漂白作用があるためタオルなどリネンの消毒にも適しているが、色物のリネンを脱色する。物品、環境への使用も可能で、非生体消毒薬として最も有用な消毒薬のひとつであるが、腐食性や塩素ガス発生の危険性などを考慮すると高濃度溶液を広範囲に使用することは避けるべきである。手指、皮膚などへの適用も認められているが、手荒れを招く場合が多く、持続効果も期待できないので生体適用が適切な場合はほとんどない。酸との混合により多量の塩素ガスが発生するため、この点で取り扱い上の安全性に留意が必要である。また原液の濃度において安定性が悪く、冷所保存をしなければ比較的短期間に表示量以下の濃度に低下してしまう。
片付けの際の服装!
マスクは当然のこと、ゴーグルは、泥などが乾燥してきますと、舞い上がります。目にはいると炎症を起こす原因になるので必ずつけましょう。
作業をする際は、消毒液が皮膚や目にかからないように、長袖、長ズボン、眼鏡、マスク、ゴム手袋などを着用しましょう。。皮膚についた場合は、水とせっけんでよく洗い流し、目に入った場合は、水で15分以上洗い流した後、医師の診察を受けるとよいでしょう。必ずゴーグルを装着して下さいね。
前にも書きましたが、ノロウイルスに対しては塩素系消毒剤である次亜塩素酸ナトリウムによる消毒が有効です。次亜塩素酸ナトリウムは、希釈して(薄めて)使用します。
では薄め方は?
【参考】ペットボトルを使用した希釈方法
写真のように500mlのペットボトルのキャップ(ふた)は約5mlの容量です。計量カップ等がない場合は、これを用いて希釈できます。 (例) 原液が5%の消毒剤を希釈する場合 ・キャップ2杯(約10ml)の消毒剤原液を、ペットボトル1杯(500ml)の水に加えれば、50倍希釈となり、1000ppm(0.1%)の消毒液ができます。 ・キャップ半分弱(約2ml)の消毒剤原液を、ペットボトル1杯(500ml)の水に加えれば、250倍希釈となり、200ppm(0.02%)の消毒液ができます。 (注) 消毒液の入ったペットボトルは、誤って飲むことがないないように、消毒液であることをはっきりと表示してください。 |
ベンザルコニウム塩化物
皮膚の殺菌消毒から台所、お部屋の殺菌消毒まで幅広く使えます
用法・容量
- 本品を次のように水で希釈して、塗布又は洗浄する。
(1)手指の殺菌消毒 : ベンザルコニウム塩化物として0.05~0.1%
(2)創傷面の殺菌消毒 : ベンザルコニウム塩化物として0.01~0.025%
(3)含嗽の場合 : ベンザルコニウム塩化物として0.005~0.01%
希釈方法 キャップに本品をいっぱいまで入れ(1杯は約5mL)
希釈倍率 | 0.2% | 0.1% | 0.05% | 0.025% | 0.02% | 0.01% |
本品(キャップではかる量) | 4杯 | 2杯 | 1杯 | 1杯 | 2杯 | 1杯 |
加える水の量 | 1L | 1L | 1L | 2L | 5L | 5L |
参照:昭和製薬
台風の床上浸水時のオススメ消毒液のお話でした
消毒ってホント大切だね